少年野球の肩の痛み。

リトルリーガーズショルダー(上腕骨近位骨端線離開)は投球動作を繰り返し行うことで
成長段階の骨に引っ張り、ねじれなどのストレスが加わることで上腕骨近位骨端線が障害されます。
10才から15才くらいに生じやすい障害です。

子供の骨には骨端線とよばれる成長軟骨板があり
この部分の軟骨が成長によって骨にかわってゆく境目の部分。
この軟骨と骨の境目の線があるうちは骨は成長していきます。成長することで骨が伸び、体が大きくなります。
大人になるにつれ骨端線はなくなり骨の成長が止まります。

少年野球では、投球フォームが未完成な場合が多く、特に不良なフォームで投げていると
この負荷が大きくなり骨端線損傷を引き起こす危険性が高くなります。
投げるときに腕の振りを加速することで速い球を投げることができます。
腕の振りを加速するためには腕をねじらなければなりません。
このときの肩関節の動きは外側にねじっています。この時にストレスがかかります。
肩関節の外旋可動域が狭いとねじりのときにさらに肩にストレスがかかります。このストレスが肩に負担をかけ徐々に骨端線が開いてしまいます。また肩関節だけでなく股関節、体幹の硬さなども原因とされています。
離開してしまった骨がくっつくまでは、安静が基本になります。