腕や足がパンパンに⁉️コンパートメント症候群とは

【腕や足がパンパンに⁉️コンパートメント症候群とは】

コンパートメント症候群とは

私達の手足の構造として
骨・筋膜・骨間膜に囲まれた“隔室”
と呼ばれる区画に別れています。
この区画の内部の圧が、骨折や捻挫などの外傷、浮腫、血行障害などで上昇し
局所の筋・神経組織の循環障害を呈したものをいいます。

隔室を構成する骨・筋膜・骨間膜はいずれも強固なもので
この中に出血、浮腫などが起こると内圧が上昇し
中を通る血管や神経は圧迫され障害されてしまいます。

症状が重くなると循環障害により壊死をきたしたり
神経障害が後遺障害となることもあるので要注意ですよ!

さらに注意すべきなのは
骨折や捻挫などの外傷の治療で
ギブス固定後に腫脹が出たり
包帯による過度の圧迫によっても
コンパートメント症候群になる場合があります。

コンパートメント症候群ではどんな症状が出る?

コンパートメント症候群は
急激に発祥するのが特徴で

疼痛
腫脹
知覚異常
麻痺
脈が弱くなる

などの症状が出ます。
特に腫脹は発症した手足が倍くらいに腫れたり
疼痛もひどいと歩行も困難になります。

コンパートメント症候群のポイント

“長時間の圧迫”のあとにも起こりやすい

外傷などの他に
脳血管障害や薬物中毒、代謝障害などが原因となり
「長時間同じ体位をとっていた」際に体の一部で挟まれた
手足にコンパートメント症候群が生じる可能性もあります。

コンパートメント症候群への対応

まずは阻害されている血流改善
包帯やギプスの圧が強すぎるなら外し
軽く挙上させますも

骨折、捻挫などは整復し
それでも循環不全が改善しない場合には
筋膜切開による減張切開が必要になる場合もあります。

コンパートメント症候群にならないために

前脛骨筋、後頸骨筋、腓腹筋のストレッチは欠かさず行うと良いですよ(^◇^)